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2018/10/16~11/2
IG Photo Gallery 企画展

海原修平展「老上海」

海原修平展には、連日多くの方々にお越しいただき、11月2日に終了いたしました。
この間、作品のプリントが販売され、その売上総額は、181,000円に及びました。
11月7日、その全額が、「倉敷市西日本豪雨災害義援金」あて寄付されました。
ご協力、ありがとうございました。

 海原修平は上海をテーマに作品を制作し、現在は同地で活動している写真家です。
 1990年代半ば、経済発展著しい上海の激しい変化を感じ取った海原は、失われゆく路地の生活や、屋台のある風景を撮影するプロジェクトを開始します。そして、混沌の中にも秩序ある営みをつくりあげてきたかの地の文化をとらえるため、パノラマカメラを使用することを選びました。
 その成果は2007年に上海美術館で開かれた個展「城市社会和人」として結実し、101点が同館に収蔵されています。また、2010年に中国で刊行された写真集『消逝的老街 1996-2000』(上海画報社)は優秀美術図書 (金牛杯)を受賞するなど、中国でも高い評価を受けています。
 今回展示する「老上海」は『消逝的老街 1996-2000』に収録された写真から選んで構成されています。海原にとって代表作であると同時に、現在まで続く上海へのアプローチの原点と言えます。また、すでに20年ほど前に撮影された過去の写真を「〝いま〟もう一度見る」ための展覧会として企画されました。そのため銀塩フィルムからスキャニングした「デジタル・リマスター」版プリントを展示いたします。また、展示会場では撮影当時の上海の「音」をお聞きいただけます。
 写真は過去と向き合うための道具であり、現在について考えるための資料でもあります。この展覧会では現代の視点から、中国の20年、日本の20年を考えるための写真展となるでしょう。

タカザワケンジ(写真評論家・IG Photo Galleryディレクター)

 会期中の10月20日には作家とタカザワケンジ(IG Photo Galleryディレクター、写真評論家)によるトークショーが予定されています。
 なお、今回、展示される作品の売上げは、作家の希望により「平成30年7月豪雨災害義援金」として全額寄付いたします。

■作家プロフィール
海原修平(かいはら・しゅうへい)
 1956年岡山県生まれ。大学の写真学科を卒業後、写真家助手を経て1983年に独立。東京で活動後、2003年から上海を拠点に活動。主な写真展に「老上海」(新宿オリンパスギャラリー、1997)、「城市社会和人」(上海美術館、2007)。「老城」(上海料案館、2007)がある。

■会期
2018年10月16日(火)~11月2日(金)
時間:12:00~20:00
休廊:日曜日・月曜日・木曜日

■トークセッション
10月20日(土) 18:00~19:00 海原修平×タカザワケンジ(写真評論家、IG Photo Galleryディレクター)
予約不要、入場無料
先着約25名。立ち見になる場合もありますので、ご了承ください。

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